

新 着 情 報
ヘルスプロモーションとは
学 会 概 要
本 学 会 の ご 紹 介
この度、日本ヘルスプロモーション学会の理事長に就任することになりました、順天堂大学の櫻井しのぶです。このような大役をお引き受けするにあたり、会員の皆様、また、ヘルスプロモーションに関わりある全ての方々にご挨拶申し上げます。
この学会はわが国にヘルスプロモーションの概念を初めて紹介した順天堂大学名誉教授の島内憲夫先生が設立した学術団体となります。私が聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)を卒業した頃はまだヘルスプロモーションの概念が産声をあげた頃であったと思います。私自身は卒業後、学校保健・産業保健に携わりましたが、ヘルスプロモーションというコンセプトやそれに関連する活動が人々の健康に影響する重要なキーワードとなることを意識し始めたのは、大学院に入り、改めて公衆衛生看護を学び直した時だったかと思います。ヘルスプロモーションがオタワ憲章で定義されたのが1986年ですから、現在まで約40年の月日が経ち、その間に多くの国がこの健康戦略に共感し、かつ、政府などの公的機関だけでなく、企業や市民、地域社会等の多くの団体がヘルスプロモーションに取り組んでいます。理念が単なる絵にかいた餅ではなく、本当の意味で社会に実装が進んでいる中で、日本ヘルスプロモーション学会の理事長としての任を与えられたことに気が引き締まる思いです。
初代会長であり創設者である島内憲夫先生がヘルスプロモーションを我が国に紹介してくださり、日本ヘルスプロモーション学会を通して、長年に渡り21世紀を生きる人々の健康創造を目指した社会の創設に尽力されてきました。その後、この健康戦略の始動から島内先生の元で関わられ、やはり長年、様々な地域でヘルスプロモーションの活動を体現しておられる斎藤恭平先生が理事長となり、ヘルスプロモーション学会が果たすべき3つの要素「知識と技術の開発」そして「ハート育成」「仕組みづくり」の探求と継承を位置づけされ、更なる発展を遂げております。
近年、WHO(世界保健機関)が提唱するヘルスプロモーションとウェルビーイングのトレンドは、従来の個人の健康管理を超え、「社会・経済・地球環境(プラネタリー・ヘルス)を巻き込んだ包括的な変革」へとシフトしています。WHOが「2000年までには全ての人に健康を」と提唱したスローガンを時々思い出して、私たちは何をしてきたのか?と問いたくなることは皆さん誰しもがあるのではないでしょうか?気候変動や環境破壊が人間の健康に直結しているという認識から、地球環境の限界(プラネタリー・バウンダリー)の枠内で健康を捉える視点が不可欠となっていますし、社会決定要因への構造的アプローチとして経済格差、孤独・孤立、不平等な社会構造(社会決定要因)そのものを改善し、個人の努力に依存しない「誰もが自然に健康になれる環境づくり」が重視されています。
日本は世界で最も高齢化が急速に進み、かつ長寿が進んだ国でもあります。日本ヘルスプロモーション学会は、日本が誇る「長寿のノウハウ」と「地域密着のコミュニティ力」を科学的エビデンスへ昇華させ、世界に持続可能なウェルビーイングの未来像を示す役割を担っております。今後、日本ヘルスプロモーション学会が果たすべき役割として、ウェルビーイングの科学的エビデンスの確立と共に日本におけるヘルスプロモーションの学術的体系化をより一層進めて参ります。また、従来のアカデミックな枠組みにとらわれず、社会全体を巻き込む世界のヘルスプロモーションの実装の主導を図りつつ、国内外の様々な学際的・他業種協働のハブとなることを学会の活動に組み入れるなど、委員会活動も拡大していきたいと思います。そのためには、より多くの人々に日本ヘルスプロモーション学会に参加していただく機会を設けることが肝要ですので、広報活動にも力を注ぎ、この日本ヘルスプロモーション学会のプレゼンスを今まで以上に示していければと思っております。次世代のグローバルなヘルスプロモーターの育成も不可欠ですので、皆さまの更なるお力添えをお願い致します。
より自由で開かれた議論のできる場である学会として、多様性を受け入れ、未来志向のコミュニケーションを目指していきます。微力ながらこの学会の発展に尽くす所存ですので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2026年4月1日
日本ヘルスプロモーション学会
理事長 櫻井しのぶ
日本ヘルスプロモーション学会は、21世紀を生きる人びとの健康を創造するための科学的でかつ人間的な知識と技術を開発するとともに、健康に価値を置く人びとのハートを育て、健康幸せな社会を構築する仕組みをつくることを目的として設立するものである。 学会設立のねらいは、我々が開発するヘルスプロモーション・プログラムへの参加を国民に働きかけ、これにより健康の推進を進める活動への個人・グループ・家族・地域そして政策決定者のエンパワメントを高め、個人のコントロールを超えた健康づくりへの各界、各層における運動を展開することにある。その理由は、ヘルスプロモーションが、保健・医療・福祉の分野にとらわれない新たなパラダイムを備えた分野であり、常に最上位の概念であるからである。
また、このため学会は、単なる研究発表の場としてだけではなく、行動する学会を目指すこととする。
ヘルスプロモーションの日本での発達史を振り返ってみれば、厚生省が平成5年から始めた「健康文化都市構想」の基本的な考え方としてそれを位置付けし、また厚生労働省が平成13年からはじめた第3次国民健康づくり運動「健康日本21」の総論の根幹をなす考え方としてそれを位置付けた。また、平成9年に保健体育審議会が文部大臣への答申書の中でヘルスプロモーションの考え方を詠った。学会では、これらの国レベルの動きを見据え、それらの活動の検証を行うとともに、新たに開発されたプログラムに基づく提言を行っていくこととする。
会員としては、ヘルスプロモーションの展開にとって必要な「住民参加・参画」と「分野間協力」を達成するため、研究者だけでなく、国、地方自治体の行政担当者、市民、学生など幅広い層を期待している。
参加する会員は、多くの具体的な役割と責任を分担し、常に成長を求められる。そして、これらの実践によりヘルスプロモーション・プログラムの提供、実践、検証といったヘルスプロモーションのアクティブかつダイナミックな展開を維持することができるものと考えるところである。
われわれの願いは、「誰もが健康で幸福である」という奇跡を国民に届けることである。
初代会長・名誉理事長 島内 憲夫
2002年8月3日
下記のファイルをクリックしてご覧ください
◆顧問 イローナ・キックブッシュ 博士
(スイス:国際開発研究所グローバルヘルス部門 部長)
ドン・ナットビーム 博士
(オーストラリア:シドニー大学 特任教授)
ジョン・カットフォード博士
(オーストラリア:ディーケン大学 副学長)
◆理事長 櫻井 しのぶ (順天堂大学 医療看護学部)
◆副理事長 福田 洋 (順天堂大学 医学部)
森川 洋 (帝京平成大学 現代ライフ学部)
◆常任理事 植田 結人 (順天堂大学 医学部)
江口 泰正 (健康教育推進研究所)
大久保 菜穂子 (順天堂大学 スポーツ健康科学部)
阪本 直人 (筑波大学 地域医療教育学 附属病院 総合診療グループ)
櫻井 しのぶ (順天堂大学 医療看護学部)
助友 裕子 (日本女子体育大学 体育学部)
鈴木 美奈子 (順天堂大学 国際教養学部)
長岡 知 (順天堂大学 スポーツ健康科学部)
原田 静香 (順天堂大学 医療看護学部)
福田 洋 (順天堂大学 医学部)
森川 洋 (帝京平成大学 現代ライフ学部)
湯浅 資之 (順天堂大学 国際教養学部)
◆理事 石﨑 順子 (埼玉県立大学 保健医療福祉学部)
上杉 剛 (埼玉県三郷市役所)
岡本 美代子 (順天堂大学 国際教養学部)
河村 洋子 (産業医科大学 産業保健学部)
白山 芳久 (順天堂大学 国際教養学部)
杉田 秀二郎 (文化学園大学 現代文化学部)
鈴木 了栄 (北海道保健福祉部)
竹林 正樹 (青森大学 社会学部)
中西 唯公 (三重大学大学院 医学系研究科看護学専攻)
林 ニ士 (札幌国際大学 短期大学部)
松岡 正純 (千葉県白井市役所)
◆監事 石﨑 順子 (埼玉県立大学 保健医療福祉学部)
松岡 正純 (千葉県白井市役所)
◆事務局本部 順天堂大学 医療看護学部 公衆衛生学
日本ヘルスプロモーション学会事務局
担当者 原田 静香
所在地 千葉県浦安市高洲2-5-1
Email healthpromotion.japan◆gmail.com
(◆を半角アットにご修正ください)
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